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他社製品に含有される総ポリフェノール量を測定する

ポリフェノールとは何か

●自然界に5,000種類以上あると言われるポリフェノールは、ほとんどの植物に存在する苦味や色素の成分で、紫外線による酸化ダメージから守る必要がある、種子や葉に特に多く含まれています。
ポリフェノールは抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEと同様に、活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用があり、動脈硬化など生活習慣病の予防に役立つと言われています。
ポリフェノールは下記のように、化学構造の違いにより様々な種類に分けられ、その種類により独自の機能があります。

  • アントシアニン
  • 網膜に存在するロドプシンというタンパク質はアントシアニンによって再合成が促され、目の機能の改善が期待できます。

  • カテキン
  • カカオポリフェノール
  • ルチン
  • そばなどに含まれるルチンには毛細血管を強くする働きがあり、血流も良くなります。脳卒中の予防などに役立ちます。

  • フェルラ酸
  • メラニンの生成抑制によってシミやシワ予防ができ、美白が期待できます。

  • イソフラボン
  • 女性ホルモンに似た働きをする成分。40~50代に入ると女性ホルモンの分泌が低下し、更年期障害の症状が現れますが、大豆イソフラボンを摂取することで、更年期症状が緩和されます。

  • クルクミン
  • カレースパイスに含まれるクルクミンは強力な抗酸化作用をもち、肝機能に作用しアルコールによる肝障害が抑制されます。

  • ショウガオール

ラクトザイムに含まれるポリフェノール量について

●ラクトザイム原液には、アミノ酸やペプチドなどとして機能性をもった成分が含まれると考えていますが、近年、腸内細菌が介在したポリフェノールもまた、 有効成分として数々の報告があり、ラクトザイム機能性の一部を担っている可能性があります。

当社製造のラクトザイム原液と、他社製品(乳酸菌生産エキスとして販売されている製品)に含有される総ポリフェノール(TPP)の量を フォーリン・チオカルト法 で定量し、比較してみました。

ポリフェノール

ポリフェノール

当社製品AからEまでの製品には、味付けのため有機酸が添加されていますので、相対的にTPPが多少低下するものの、元々の原液に含まれるポリフェノールのバラツキを考えると、 TPP含有量の差は有機酸の添加によるものではないと思われます。グラフ中に『当社製品F』と書かれているものが、有機酸未添加の原液です。
総ポリフェノールの定量により今回、分析した他社製品にはほとんどポリフェノールが含まれていないことが分かります。製造した原液を希釈して販売しているか、あるいは希釈度だけが原因ではなく根本的な製造方法(培養方法)が違う可能性もあります。
今回はポリフェノールという切り口で定量しただけですので、一概に80分の一しか有効成分が含まれていない、とは言い切れませんが、少なくても、ポリフェノールについてはこの製品は当社が販売している製品の1/80しか 含まれていません。
高速液体クロマトグラフによるアミノ酸の定量も行いましたが結果はポリフェノールと同様で、アミノ酸もほとんど含まれてはいませんでした。機会があればご紹介します。


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