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乳酸菌と流鏑馬(やぶさめ)

乳酸菌メーカーなどの宣伝では、
●善玉菌が増えると免疫力が上がる→●ならば大量の乳酸菌を食べれば良い→●胃酸で死なない強い乳酸菌が良い→●1gあたり何億個という大量の菌を含む製品が良い→●免疫力が上がる。
というイメージ戦略を貫いており、なんとなく善玉菌の数が増えることが、免疫力に関係しているようなイメージを持っている方が多いと思います。

若い人の場合は、腸内で(自分自身の)善玉菌が増えることは好ましいことですので、(自分自身の)善玉菌を増やす目的で、食物繊維やオリゴ糖などのプリバイオディクスを食べることは否定しません。
しかし同じ目的で乳酸菌飲料などプロバイオティクスを食べたとしても、もともと腸内細菌は自分の仲間以外の菌を排除する働き(見ず知らずの菌を危険視し排除する〜恒常性)を持っていますので、若くて活性度の高い(自分自身の)菌に排除される運命にあります。
もともと既存の腸内菌に排泄されるという流れの中で、腸壁に作用して免疫機構に働きかけようとするさまは、まるで馬に乗って的を射用とする流鏑馬(やぶさめ)のような不安定さを連想させます。

一方、中高年や高齢者の場合、若い人と同様にオリゴ糖などプリバイオティクスを食べたとしても、すでに腸内の善玉菌の活性度が低下した状態なので、若い頃と同じように善玉菌を増やすという効果は期待できません。
また、中高年や高齢者が乳酸菌などプロバイオティクスを食べた場合、善玉菌が増える事を期待したとしても、増やそうとしているのは活性度が低下した菌ですので、 あとは食べたプロバイオティクスとして送り込まれた菌が直接働く事しかありません。しかし前述の通り、活性度が低下したとは言え自分自身の腸内細菌は全力で「よそ者」の菌を追い出そうとします。
結果として、プロバイオティクスなどを売り込む方法は、効率良く免疫力にアクセスできるとは言い難い方法だと考えます。


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