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乳酸菌生産エキスと相棒

水谷豊さん扮する杉下右京警部と、その片腕となって事件を解決する冠城亘を演じる反町隆史さんといえば、テレ朝系の人気ドラマであり、300話を超える長寿番組「相棒」です。ドラマの中で数多くの事件を主人公の2人が解決していくのですが、2人が警視庁の中で所属しているのは、「人材の墓場」と言われる特命係という閑職。 誰もが認める実力がありながら、権力に与(くみ)しない杉下警部は上層部から嫌われる存在として、しかし、誰もが手を焼く難事件を解決した手柄を、2人は全て捜査一課の伊丹刑事らに譲ってしまいます。冴えない伊丹刑事らも、願い年月を経る間にいつしか敏腕の特命係を頼るようになり、心の中では特命係の2人を頼っているふしもあります。
ところで、私は、このドラマの最終回のシーンをこんな風に想像します。
事件解決の手柄はいつも伊丹刑事らのもの。
勝手に捜査をしたことによる署長の処分にも争わず、『私は、事件が解決すればそれでいいんですよ』と穏やかに微笑んでいた杉下警部。 そんな右京さんにも、最後の時が訪れます。ある事件で、証人をかばって犯人に撃たれてしまい、地面に倒れた杉下警部に伊丹刑事が駆け寄り、杉下警部の方だを体を揺らしながら話しかけます。
『おい!右京さん、警部殿〜!死ぬんじゃないぞ』
『あんたは、あんたは俺たちの、俺たちの相棒じゃないか!死んじゃ駄目だ、死なないでくれ〜!』
そうです。いつしか伊丹刑事らにとっても 右京さんは無くてはならない仲間、彼らの相棒だったのです。その言葉を聞いた右京さんは、一瞬、わずかな笑みを浮かべながら、目を閉じそのまま帰らない人となってしまいました。 なかなか泣けるラストではないでしょうか。

長々とテレビドラマの話をしましたが、実は乳酸菌生産エキスは、この杉下警部のような存在なのです。自分自身は大きな事件解決(免疫システムに働きかける)の陰に隠れた存在として、大きな手柄を立てながらも、あたかも老化した乳酸菌(伊丹刑事)が解決したかのごとく振る舞い、世間からは誰にも気づかれることのない、しかしきわめて重要な存在。

私たちは乳酸菌が生産するエキスという、相棒なくしては生きていくことはできません。


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