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3秒後に弾が出るピストル

ピストル

ワクチンだけではコロナに勝てない』にも書きましたが、私たちの体内で機能している獲得免疫のシステムは、骨髄で作られ胸腺や腸管で機能が高められたT細胞に対して、マクロファージや樹状細胞が敵に関する情報を伝え、次回攻撃に備えてキラー細胞や抗体などの武器を準備する、いわば後方部隊です。

その意味では、コロナに限らず、獲得免疫に頼ってウイルスや病原菌から身を守ろうとするのは、基本的に間違いです。獲得免疫が十分に闘う力を準備して敵に備えるためには、準備するための時間が必要です。最近のTV番組でも、感染症の専門家などはワクチンが効果を発揮するには数日以上が必要だ、とコメントしているのは、この準備期間の事を言っているのです。いわば、獲得免疫は『引き金を引いてから3秒後に弾の出る拳銃』のようなものです。

敵が現れてから3秒間、敵がじっとしていてくれれば撃てば弾が当たり、やっつけることができますが、いかにゴルゴ13のデューク東郷でも、そんな間抜けな拳銃では簡単に殺されてしまうでしょう。そもそも、3秒後に弾の出る拳銃だけで戦ってはいけないのです。敵を見つけたらすぐに引き金を引く部隊に、撃てばすぐに弾が出る拳銃。それが自然免疫部隊なのです。


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