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腸のリノベーションはできない

『腸内環境を整えよう』『腸内環境を改善するヨーグルト』・・・よく聞く言葉だ。
では、腸内環境とは何を指すのだろうか。
あるいは、腸内環境は本当に改善するものなのだろうか。

ある団体によると腸内環境とは『善玉菌が優勢に働いている状態を「よい腸内環境」または「腸内環境が整っている状態」とされる。良い働きをする善玉菌、悪い働きをする悪玉菌の勢力次第で、腸内の健康状態は日々変わっていきます。』とある。
一般的に、環境という言葉は英語でもsurroundings と言われることもあり、何かを取り巻くイメージを持っている。家庭環境と言えば両親をはじめ子供を取り巻く状況を言い、地球環境なら大気や海洋汚染など地球を取り巻く様々な状態を指す。
腸内環境と言った場合には、腸内を取り巻く状況という意味になり、上記のように腸内細菌を取り巻く状況と捉えるには、少し無理がある言い方になる。
腸内細菌や腸内フローラの状況を腸内環境とするならば、腸内環境を整えたり働きをよくするとは、腸内細菌の状態を整える、状態を良くするということになる。

では、上記の『腸内環境を改善するヨーグルト』で腸内細菌の状態が整ったり、良くなったりするのだろうか。
加齢と腸内細菌の移り変わりにも書いたが、腸内細菌は年齢とともに数も活性度変化(低下)していき、善玉菌と呼ばれる腸内菌の数の低下が、廊下や免疫力の低下をもたらす原因にもなっている、とされている。
しかし腸内環境、つまり腸内細菌の状態を改善しようとヨーグルトなどを食べたとしても、このグラフの状態を変えることはできない。なぜなら、私たちの体の中のパーツどれ一つとして老化しないものはなく、それが自然の姿だからだ。
ヨーグルトなどを大量に食べて、腸内細菌のボリュームやバランスを一時的に変えられることはあっても、結局は恒常性(自然の状態に戻ろうとする性質)によって元に戻ってしまう。これは改善されたとは言えないではないか。

ラクトザイム ラクトザイム

一方、バランスの悪い食事などによって、腸内環境すなはち腸内細菌の状態が悪くなっている状態を、食物繊維やヨーグルトなどによって正常に戻すことはできるかもしれない。確かにこれは腸内環境が改善されたと言ってもいいだろう。
しかしそれも一時的なものではないだろうか。バランスの悪い食事や不摂生な生活習慣など、根本的な部分を解決しない限り、腸内環境はまた元どおりに戻ってしまう。

老化グラフ 短鎖脂肪酸生産量

結局、老化した腸内細菌が優勢となっている腸内の状況で、老化した腸内細菌が好む食物繊維やオリゴ糖などの餌を与えたり、あるいは他の腸内細菌を大量に送り込んでバランスを変えようとしても、老いたりとは言え何十年と住み続けている古株の腸内菌を追い出すことはできないのだ。
建物であれば、古い基礎や骨格を利用して新しいパーツに取り替えるリノベーションという手法が可能だが、老化した腸内環境にいくら新しいパーツを送り込んでも、やがては排泄される運命にある。
腸内環境にはリノベーションは通用しないのだ。
この問題を考えるにあたっては、私たちが腸内をリノベーションしたいと考える、根本的な理由から見つめ直す必要がある。
その答えが、乳酸菌生産エキスというものの存在にある。


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